登山靴の使い納めです。
防水性は皆無となりつつも履き心地がよく長らく愛用した登山靴ですが、靴底の貼り合わせ部分に隙間が現れてきました。
靴底が剥がれる兆しです。大事をとるなら即買い換えですが、軽装日帰り登山なら(行先にもよりますが)なんとかなるでしょうと、一日使用して廃棄することに決めました。
最期の御勤めに…
10年間使用した登山靴
夏休み企画第2弾は、北アルプスの上高地から霞沢岳(2645m)の日帰り登山。山頂まで往復22km13時間35分、標高差1100mに加えアップダウンを繰り返すタフなコースです。
夕刻の平湯温泉行き最終バスまでには下山するように、平湯温泉から始発のバスで上高地入りします。
上高地バスターミナル(5時56分)
上高地バスターミナルから明神まで観光旅行気分。槍ヶ岳・涸沢・穂高岳を目指す多くの登山者に混じって、遊歩道をぶらぶら。
上高地明神(6時43分)
徳本峠への山道を辿ると、亜高山植物が目を楽しませてくれます。
タマガワホトトギス
センジュガンピ
サワギク
クルマユリ
島々谷を遡上して上高地へ至る“クラシック・ルート”の要衝、徳本峠。観光地の賑わいから遠く、静かです。
徳本峠(8時41分)
ガス湧く稜線に展望なし。途中、幾人かの登山者とすれ違い、山頂までの遠い道のりを感じます。正午には山頂を折り返したい。
K1ピーク(11時19分) ガスに霞む霞沢岳
(マウスオンでロールオーバー)
上高地をスタートして5時間20分、霞沢岳の前衛峰K1ピークに着き、休憩の合間に足元を見て、左の靴底が剥がれかけているのに気づきました。
踵から土踏まずまで剥がれてスリッパのような宙ぶらりん状態。このまま靴底が離脱すると大変困難な状況に陥ります。
ふだん携行している救急セットの三角巾で応急処置を施し、引き返し下山することにしました。
三角巾で応急処置し、4時間歩き持たせる
見た目は変ですが、靴底はしっかり固定できています。山頂往復を1時間程度カットしたので、予定より早くバスターミナルに下山しました。
無事に下山、帰宅後廃棄 お疲れ様
霞沢岳山頂の目前で敗退しましたが、登山靴10年使い切った感が残って、ちょっと一人ご満悦です。
このページに山行記録を加筆していて、3年前の“無茶ぶり”を自省。