天体観測 見よう見まね

令和2年(2020年)6月6日(土)

YouTubeで、天体観測の興味深い製品を知りました。

その一つが組み立てキットの天体望遠鏡。安価な上、その品質も国立天文台の意気込みで“お値段以上”らしい。一家に一台の気軽さで、天体観測を始めてみます。

天体望遠鏡組み立てキット
天体望遠鏡の組み立てキットと黒色塗料

組み立てキットで難しいところは何もないのですが、天体観測マニアの間ではこだわりの工作、レンズの“コバ塗り”をまねてみます。

対物レンズをはめ込む鏡胴とピントを合わせるドローチューブは二分割になっていて、その内面は光路をよぎる(迷光を遮る)リブが幾筋も並んでいます。

鏡筒とドローチューブ
ニ分割した鏡筒とドローチューブ

組み立て前に、鏡胴を空に向けドローチューブ側から覗いてみると、同心円状にリブの端面が外光に照らされています。

“コバ塗り”だけでは足りない・・・ね(!?)

鏡筒の内面反射
鏡筒の内面反射
黒色塗料でつや消しする
(マウスオンでロールオーバー)

ということで、(低反射)黒色塗料を調達して、鏡胴からアイピースまで内面塗装しました。

国立天文台天体望遠鏡キット
初めて手にする天体望遠鏡

組み上がった望遠鏡のファースト・ライトは、その翌日の澄み渡った夜空の月と木星と土星。

月面
コンデジで(コリメート)撮影

皓々と夜空を照らす月の表面を見入った後、その傍らに輝く木星と土星に望遠鏡を向けました。

木星は4つのガリレオ衛星と仄かな縞模様が見えました。遠く土星の環も確認できて、初めての天体観測は天候に恵まれ、大満足でした。

話は跳びますが、初めて天体望遠鏡を覗いたのは1986年、ハレー彗星の観望に誘われたときでした。明け方近く、南紀の潮岬海岸から水平線の彼方に低く、彗星の姿を捉えました。
75年に一度きり、生涯もう眼にすることはない稀有な体験でしたが、より強く印象に残ったのは、同じ夜空で初めて見た“土星の環”でした。

閑話休題。
天体観測に興味を覚えて天体望遠鏡を手にするまで30年余り経ちました。遅まきながら老後の楽しみ…とでも、夜空を見上げ星の世界を探索したいと思います。

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