パソコンがブルー スクリーンを表示しました。
ディスプレイ ドライブを示して、STOP:0x0000008E
何やらディスプレイ ドライブに絡むエラーのようです。クラッシュ ダンプを解析できる術は持ち合わせていないので、想像するしかありません。
これに構わずリセットして、通常どおりに再起動しても、“Windowsのスタートアップ修復”を行っても、ログオン5分くらいで画面が(乱れて)固まったり、または画面が暗転して再起動する困った症状が出ます。ドライバの更新も、改善はみられませんでした。
極めつけは、BIOS設定画面で固まってしまったこと。パソコンをCMOSクリアするまでPOSTも表示しない不動マシンになり、困惑しました。
パソコンの不調の原因は、先に取外したMOドライブ(だけ)ではないようです。
マザーボードに原因があると、ことは厄介です。マザーボードを取替えると、それに載せる最新(第8世代)の Intel Core i プロセッサが対応するのは、Windows10 の 64bit版。他に(Windowsの)選択肢がありません。
Windows7 の 32bit版 のユーザーとしては、ハードからソフトまでほぼ総入れ替えです。
他方、グラフィックボードが不調の原因なら?
最新のグラフィックボードのインストール情報をインターネットから拾い集めてみると、第1世代の Core i プロセッサを載せるマザーボードでもグラフィックボードの取換えは利くようです。
ものは試し。見込み違いでダメだったとしても、手元に残る最新のグラフィックボードを使って新しい自作パソコンを組み立て、新たな一歩を踏み出せます。
取換え手順としては、ドライバのアンインストール、コード・ケーブル類を外してパソコンの蓋を開け、グラフィックボードを差し換え、蓋を閉めコード・ケーブル類を元に戻して、セーフモードでパソコンを起動し、ドライバをインストールし、再起動するだけです。
ドライバのアンインストールは、コントロールパネルのデバイスマネージャーでディスプレイアダプタを開き、削除。ドライバーソフトウェアの削除にチェック、OK。
ディスプレイ アダプターを削除する
(マウスオンでロールオーバー)
画面が一転して低解像度表示になりますが、そのままシャットダウン。電源OFFで、コード・ケーブル類を外してパソコンの蓋を開けます。
グラフィックボードを差し換え。ここは、パソコン自作派の諸兄にはお馴染みのところでしょう。
グラフィックボードを取り外す
(マウスオンでロールオーバー)
最新のグラフィックボードを取付ける
パソコンの蓋を閉めコード・ケーブル類を元に戻して、電源ON。 Windowsが起動する際、ハードウェア構成の変化を検知して詳細ブートオプションが表示されます。
ここは、セーフモードを選んで起動します。
セーフモードで起動する
グラフィックボードのドライバをインストールします。
ここでは、簡潔にインストールを済ませるため、予めグラフィックボード(GPU)メーカーのWebサイトから、必要な(最新の)ドライバのアプリケーション ファイルをダウンロードし、使っています。
ディスプレイ ドライバをインストールする
後はインストーラーの表示画面の指示に従って、インストールが完了します。 再起動をかけて、いつものようにWindowsが起動しました。
不具合が現れる様子もなく…と、淡い期待とは裏腹に、困った症状が再現します。
ログオン5分くらいで毎回画面が固まる他に、新たなブルー スクリーンも。
“IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL”を示して、STOP:0x0000000A とか、“adequate disk space”なんたらで、STOP:0x0000008E とか、もうハード エラーだけが不調の原因ではなさそうな気配…
さらに、何を検知したのかWindowsの起動時に、唐突にシステム ディスクのチェック プログラムが走りました。
Windowsの起動時にシステム ディスクの検証
システムディスクの検証が済みWindowsが起動しましたが、困った症状は相変わらずです。
イベントビューアーにはエラーの記録が連なり、リソースモニターは空きメモリがほとんどない状態を示しています。
長らく使い続けてきて、不具合が蓄積しているかも。
事態打開(?)に、Windows7の再インストールが脳裏を横切ります。
再インストールに踏み切る前に、WindowsXPで使っていた『レジストリ クリーナー』をインストールし、レジストリのクリーンアップを図りました。
レジストリのスキャン結果は、安全に削除できる無効なエントリの“てんこ盛り”でした。
起動直後から騒々しいほどに響き渡るハードディスクは、これが原因だったかも。
無効なエントリを削除した結果… 困った症状もすっかり影を潜めました。
なんとなく、不具合は解決した様子です。
さて、システムメモリ4Gbyteの旧式32bitマシン、グラフィックメモリ4Gbyteの最新グラフィックボードに載せ換えて、そのパフォーマンスは如何に。
パフォーマンスとシステムに関する詳細情報(抄)
(マウスオンでロールオーバー)
“before (ATI Radeon HD5770) after (NVIDIA GeForce GTX1050Ti)”
既存のファイルの書き込みでエラーが出ます。自動バックアップ用ソフトを使っていて、アクセス拒否に遭っている模様です。
以前コントロール・パネルをいじって、UACを何気に“既定”に引き上げていました。
元々Windows2000/XPライクに、UACを“無効”にしてインストール・運用してきたので、不具合の原因はここにあるようです。
UACを“無効”に戻して、ようやく解決です。ハード・エラー(?)でなくて、ソフト・エラーでした。