「洗濯機を買ってください」と、妻からメールがありました。
折り返しメールで問い質すと、洗濯機のふろ水ポンプが故障とか。付属品がダメになって本体一式買い直すのは、さすがにもったいないです。
洗濯機に不調はないので、ふろ水ポンプを取り替えることにしました。
2年前に取替えたときはインターネットで洗濯機専用の付属品を取り寄せ、取替え自体はごく簡単に済みました…が、今回は趣向を変えてみます。
ホームセンターで汎用のふろ水ポンプを見つけました。
ふろ水ポンプ
ポンプの仕様が12V(ボルト)1.2A(アンペア)と、洗濯機のものと同じです。ポンプの配線をつなげば、洗濯機と連動して使えそうです。
汎用ふろ水ポンプから出ているコードの端は電源器に接続する2芯コネクタです。大きさ・形状は洗濯機側のコネクタとよく似ていますが、(案の定)合いません。
そこで、故障したふろ水ポンプの(コード付き)コネクタを再利用します。改造に伴うリスクは自己責任ということで、早速工作に取り掛かります。
再利用する側のコードの外径が少し大きいため、ポンプ本体内へ引き込めません。ここは普通に(水に潜らないコードの途中で)結線します。
どちらのコードも直流2芯線、赤と白の被覆。結線する前に、念のため極性(プラスとマイナス)を確認しておきます。
ふろ水スイッチONで洗濯機を回しテスターで測ると、14V(ボルト)でコード赤芯がプラス。汎用ポンプの電源器をONにして測ると、12V(ボルト)でコード“白芯”がプラスでした。
コードの極性を確認する
コードの極性が確認できたところで、同じ極の芯線をつなぎ半田付けします。絶縁は熱収縮チューブで。コードの(保護)被覆も残して、外側仕上げも熱収縮チューブにしました。
故障したふろ水ポンプのコードを見ると、赤芯の銅素線は表面が黒っぽく酸化していました。故障したふろ水ポンプは分解していませんが、内部のDCモーターまで浸水している様子が伺えました。
ふろ水ポンプ
汎用ふろ水ポンプのストレーナーの蓋は簡単に外れます。フィルターがあって、その下はインペラを覆うケーシング。外してみると簡素な渦巻きケースになっていて、インペラは洗濯機の付属ポンプのものより少し大きめです。
これにより(?)ポンプの揚水量に差が出ます。取扱説明書によれば(ホース4m、揚程1mの条件で)、付属のふろ水ポンプが毎分7L(リットル)、この汎用ふろ水ポンプは毎分11L(リットル)、だそうです。
5年目の洗濯機
洗濯機の使い勝手は変わらず、ふろ水が豊かに汲み上がってくるようになりました。
「ふろ水ポンプが動きません」と、妻からメールがありました。また故障したようです。
帰宅して念のためテスターで洗濯機側をあたってみると、ポンプの電源は大丈夫でした。再度ポンプ本体の交換です。
交換に先立ち、ふろ水ポンプを分解してみました。内部まで浸水の跡が見られます。DCモーターがすっかり錆びだらけになっていました。
妻が少し前に、ふろ水の汲み上げ水量が落ちてきたと言っていたので、フィルターの目詰まりかと思っていましたが、そうではありませんでした。
故障したふろ水ポンプを分解する
(マウスオンでロールオーバー)
前回同様、ホームセンターでふろ水ポンプを調達し、工作します。
コードの極性も再度確認してから、コードの芯線を半田付けで結線します。細い真鍮の針金をコイル巻にして導線に被せ、半田付け作業を簡易に済ませます。
ふろ水ポンプのコードを結線する
コードの保護被覆は、コードの太さに合うコルゲートチューブにして、その上から熱収縮チューブで留めておきました。
ふろ水ポンプ
工作を終えて、動作試験。ふろ水ポンプの復活です。
洗濯機本体もそろそろ7年目になります。ふろ水ポンプの補修を勘案して長く残していた本体側のコードですが、今回の工作ではコネクタに近い位置で切断しました。ポンプから遠い位置にある赤芯の銅素線は、既にここまで黒っぽく酸化していました。洗濯機本体の経年劣化を考えると、次の(2年先?)ポンプ故障の際は買い替え時かもしれません。
「お風呂の水が揚がってこない」と妻から報告。ふろ水ポンプのモーターが作動する音は聞こえるので、蓋を開けてみると案の定、フィルターのスポンジが目詰まりしていました。
ただ、モーター自体劣化して汲み上げる力を十分発揮できず、フィルターをきれいにして一件落着とはなりませんでした。
8年目の洗濯機、目立った不具合はないので続投です。ポリバケツでふろ水を汲み上げるのは面倒なので、もう一度ふろ水ポンプを新調します。
ふろ水ポンプ
交換前と同じ製品がなかったので、少し遠くのホームセンターまで探しに行き、そこで安価なふろ水ポンプと切り売りの給水ホース、その他諸々買い求めました。
取扱説明書のポンプの仕様では、出力DC10V(ボルト)1.0A(アンペア)、揚程1mで7.5L(リットル)、だそうです。
電源コードの極性を確認して、コードの接続はカー用品の配線コネクタを使い、工作は簡略に済ませました。
次に潰れるのは、洗濯機本体?
「お風呂の水が・・・」と、忘れかけた頃にくる報告。11年を経た洗濯機は快調そのものです。恒例のふろ水ポンプの交換です。
今回はインターネットでふろ水ポンプを調達しました。ポンプも幾種類かあって、電源器が付属しない交換用ポンプは、その分廉価です。
交換用ポンプ
コードのコネクタは洗濯機本体のそれと(案の定)合いません。電源器がないので、ポンプが動作するコードの極性が確認できません。前回同様、工作は簡略に済ませたい思いもあり、コードの接続は(差し換えて極性を反転できるよう)カー用品のギボシ端子を使いました。
このポンプの仕様は、出力DC12V(ボルト)1.5A(アンペア)、揚程1mで13.5L(リットル)。少し負荷がかかりそうですが、まぁ大丈夫でしょう(?)。
この交換ポンプには、(付属ポンプのように)洗濯機に掛け留めるフックがあります(地味に嬉しい)。
消費税アップが近づいても、“駆け込み需要”とは縁がなさそうな洗濯機です。
まだまだ使えそうな洗濯機ですが、近頃洗濯中に大きな音をたてるようになりました。11年半稼働し続け、機械部分(軸受?)の劣化が現れてきたようです。毎日使うモノなので、いきなり故障・使用不能となる前に、買い換えることにします。
使い勝手に慣れた同じメーカーで、(洗濯槽の)容積は減らしたくなかったので、洗濯容量は7kgから9kgにアップです。付属するふろ水ポンプは、ホースを半分の長さに切り取って(交換用ポンプに換装して)、予備とします。
交換用ポンプを新しい洗濯機に引き継ぐ
新しいだけあって、さすがに静かな洗濯機です。