妻と一緒に、もう一度来ました。これで最後です。6月に9月観覧の予定をたて1日券を購入しましたが、平日9時入場予約が取れる日は残りわずかでした。ここ最近、閉幕前の駆け込みとあって連日20万人超えの来場者。予約枠は終日満員です。パビリオン・イベントの2か月前、7日前の予約抽選は外れ、3日前の空き枠先着予約も絶望の再確認でした。
9時入場でも前々回のような会場巡りのゆとりは微塵もありません。次番の入場が始まる10時~11時を過ぎる頃には、人気のパビリオンは、会場内のどこに最後尾があるのかわからないほど、長い待ち行列ができます。
東ゲート前広場は早々に予約枠の入場者で埋め尽くされます。
“満員”の始発電車から舞洲駅改札を駆け抜けても、ゲート前広場に通じるボックスカルバートの開門時刻に合わせ"深夜徒歩"でやってきて“徹夜で”並ぶ人たちにはかないません。ここに至って先着競争は熾烈です。
いわゆる“始発ダッシュ組”の危険抑止に、5時30分~6時00分の間、舞洲駅構内では階段と通路に規制線が張られて、駅員誘導による通行規制が入る有様です。
自宅の最寄り駅を始発で出発し、最短時間で舞洲駅に6時25分到着。“始発ダッシュ組”とは1時間のビハインド。入場者の並びは万国旗の通路を越えて広場の内に伸び、遥か後方で列に着きました。
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会場の最寄りの夢洲駅から東ゲートへ
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7時に待機列の移動があり、7時20分に東ゲート前に整列しました。11番ゲート(?)に並ぶと他より(担当の手荷物検査員が手際よく)一刻でも早く入場できるとか…(謎の万博攻略法が)SNS上で情報拡散されているようです(…と、誘導に当たる警備員が特定のゲートに集中しないよう促していました)。ここで1時間の待機。
東ゲート 9時入場枠
東ゲート 開場前の誘導
オープン直前の東ゲート前は、曇り空(気温24℃)で涼しい。
オープン時刻8時50分から、約10分で東ゲートを抜けました。オープン同時に全力でゲートを走り去る“始発ダッシュ組”を見送って、大屋根リング下をさっさと進みます。当日予約端末には寄らず、9時~11時の時間帯で並ばずに入れるパビリオンで午前中を過ごし、午後から人気一番イタリア館の“5時間以上”入館待ちに並ぶ計画です。
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東ゲート入場 大屋根リングを抜けて…
本日最初のパビリオンはコモンズ館 F。朝イチで駆け付ける人気のパビリオンに人が流れて、ほぼ無人です。
カザフスタン 周囲の壁の展示物を見ていると、入口裏の先進医療器具を見逃しそうです。心臓移植手術でドナーの心臓を24時間生かし続けられるとか。
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カザフスタン
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最先端医療技術
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アルメニア 柱を模した展示台の上に小さな光る模型を配して、同国の取り組みを紹介しています。隣国のアゼルバイジャンとは、少し前まで軍事衝突が続きました。恒久和平を願うのみです。
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アルメニア
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ブルネイ ボルネオ島にある小さな国と、案内嬢に説明を受けました。お勧めにより、イスラム教徒の正装ソンコックを被って記念写真。
ソンコックを被り記念写真
ブルネイの小さな国土
コモンズ館 F を後にし、夜の地球館 に向かいます。
輪島塗りの大きな地球儀が見もの。金箔で地表に描かれた図は人工衛星から見た夜の街明かりふう。世界の大都市の詳細な絵柄も緻密で興味深い。
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能登半島地震で被災を免れた 輪島塗の地球儀
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世界の大都市の夜景 東京 皇居が一目でわかる
本邦の伝統工芸品の匠の技も数多く紹介されています。今年(令和7年)のNHK大河ドラマのキーアイテム木版画摺りの見本もありました。
アゼルバイジャン館は、繊細な意匠が魅力的なパビリオン。旧ソ連の辺境の地にあって、カスピ海西岸の天然資源(原油と天然ガス)をパイプラインで欧州に供給しています。
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アゼルバイジャン館
朝イチで入場者の人影なし。それぞれ舞姿の異なる女性像が7体、水面に立って優美に回っています。その足元にパビリオンのテーマ(副題)が記されています。
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7体の女性像が優美に舞い誘う エントランス
副題 持続可能な開発
冒険とスピリチュアリティ
簾をくぐると大ホールに見上げる高さの全周スクリーン。
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簾の全周スクリーン
真珠貝で装飾された伝統的な楽器と近世の銅製の食器類。
打楽器ガヴァル、弦楽器タールとカマンチャ
保温ふた、水切り、Mangal(火鉢)、他
モナコ館に戻ってきました。
先に訪れて9時45分オープンと聞き、それまで近隣のパビリオンで頃合いを見計らっていました。
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モナコ館
2階の展示室は何やら体験コーナーに1時間待ちの行列だったので、1階の展示室のみで退出しました。
1階ホール F1グランプリでお馴染みのモナコ市街
見た感じが手に伝わる体感装置
自宅を出て最短時間で電車を乗り継ぎ小用を控えていたところ、目の前に万博開幕前に話題となったデザイナーズトイレがありました。朝イチなので人影はありません。
トイレは混みあわないよう会場内に多数配置されていますが、ここ数日の駆け込み来場者数で午後には(EXPOメッセ前で)女性用トイレに長い行列ができていました。
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デザイナーズトイレ
トルコ館 黒地に赤の格子がお洒落なパビリオン。正面入口の上に掲げられた国旗。中に入ると…
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トルコ館
国旗の紋章をかたどった月に赤い星(太陽)の大きなオブジェ、インパクトがあります。日本と同様大きな地震に遭うお国柄、吊られた球体が少々揺れても大丈夫な(ような?)設計配置に見えました。
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月と星の大きなオブジェ
薄暗く照明を落とした館内を占拠するインスタレーションは、“かの”エルトゥールル号がモデルだそう。見上げるその大きさに、艦船と気づきませんでした。
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絵画を写した機織り・置物
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大スクリーンと 艦船
展示場の奥まったところが土産物売り場です。細やかな花模様の陶器が数多く取り揃えてあります。
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土産物売り場
パビリオンの入口にアイスクリームの出店があります。本場の固く締まったトルコアイス、国際万博ならではの味体験。
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トルコアイスクリーム
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10時枠の入場が始まるまで、人気集中のパビリオンを除き、どことも並ばず入れます。
スペイン館の広い正面階段は、映画『ローマの休日』の一場面「スペイン広場」を思い出させます。階段を登った先の入口前に、屋外コンサートの客席とスクリーン。
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スペイン館
大航海時代にマゼランとエルカーノの率いるスペイン艦隊が、地球一周の航海を果しました。
大洋の海流・航路を映し出す地球儀
大航海時代に世界中を巡った大型帆船
ホログラム映像で見せる風力発電技術の展示。向かいには、微生物の培養槽と空気泡ぷくぷく海藻を揺らすガラスシリンダー。
風力発電
生物医学・微生物培養
暗い展示室から一転、オレンジ色の明るい回廊に出ました。映像パネルを横目で見ながら流れに沿って、出口に至ります。
オレンジ色の回廊
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オレンジ色の回廊
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サウジアラビア館
10時10分、来場者が目立って増え始めました。短いながらも行列に並びます。中東イメージの庭園の中に柑橘類(レモン)の樹があって、その周囲の入場者の頭上をアゲハチョウが飛び回っていました。
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サウジアラビア館
展示していた手工芸品(毛織物)は300万円とか、結構いいお値段になるようです。
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毛織物・機織りの展示
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狭い路地を挟んでパビリオンが立ち並び、中東アラブの街並みのよう。サウジ広場を囲む白いタイル貼りの外壁は、プロジェクションのスクリーンを兼ねています。
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狭い路地の先にサウジ広場
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伝統的な装飾
極彩色の小さなタイルを敷き詰めたような伝統的な装飾模様。
一夫多妻のイスラム教徒の家庭では、妻たちの職分で(共同で・手間暇かけて)装飾画を作成するのだそう。
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極彩色の絵具で描く幾何学模様
狭い路地から仰ぎ見る空。暑い陽射しを遮り,涼しい風が吹き抜ける中東アラブの街の仕様。
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陽射しを遮る狭い路地
サウジアラビアの国章は、椰子の木に交差した二本の新月刀。
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サウジアラビアの国章コレクション
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パビリオンはテーマごとに建物が分かれて、巡り歩きます。
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アラブの街中を巡る異国情緒
古くより交易と巡礼で栄えた都市を紹介する展示。現地の建築材料のサンプル(日干し煉瓦・サンゴ石・花崗岩・リヤドストーン)があり、パビリオン外壁の白いタイルに使われているとか。
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現地の建築材料サンプル
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サウジアラビアの主な都市
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持続可能な海辺の開発の展示コーナー
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持続可能な海辺の開発
温室効果ガス・二酸化炭素を吸収・貯留するマングローブ、海洋酸性化を抑える海草藻場(と、そこに生息するウミガメ、ジュゴン)、絶滅に瀕したサンゴ礁を修復する(3Dプリンティング技術による)サンゴ作りが展示されています。
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マングローブ・海草藻場
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3Dプリンタで造形したサンゴ
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未来に向けたイノベーションでは、衛星軌道のスペースデブリの回収、絶滅危惧種の自然復元など展示。
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未来に向けたイノベーション
展示の締めくくりは、サウジアラビア北西部での未来の都市開発(NEOM)と、その先駆けの万国博覧会の宣伝。
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NEOM 未来の都市開発の大プロジェクト
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次回2030年リヤド万国博覧会のイメージ
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次回2030年リヤド万国博覧会に向けたサウジアラビアの意気込みを感じました。
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土産物売り場
コモンズ館 C で午前中のパビリオン巡りは終わりにします。
11時直前、コモンズ館 C にまだ行列はありません。ここに行列ができる頃は、万博会場激混みです。
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コモンズ館C
モンテネグロ 低い天井に吊るされたスクリーンに映し出される景色を人工芝の上に寝そべって見ます。
コトル湾のジオラマ
寝そべりスクリーン
スロベニア 入口天井に全翼機のドローンが吊るされていました。ブース内にELANのスキー板が展示。
全翼機のドローン
ELANのスキー板
VRゴーグルを装着してバーチャルサイクリング(気分)が楽しめます。(ペダルを漕いでもZwiftのようには進みません…)
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VRサイクリング
パナマ 緑濃いジャングルと青い海が続くパノラマ映像は、持続可能性・生物多様性を前面に押し出しています。天井に何やらトロピカルな雰囲気を醸し出すギミックがあります。「カーボン・ニュートラル」のさらに一歩進んだ取り組み「カーボン・ネガティブ」を達成している国のひとつだそう。
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眼前に迫る映像 天井のトロピカルなギミック
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パナマの展示ブース
イスラエル パレスチナ自治区を巡り紛争の最中。中東アジアのエリアで最も先進国らしく、優れた科学技術を数々展示していますが、素直に見ることができません。
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イスラエル 嘆きの壁
スロバキア 大きなパノラマスクリーンの空撮映像で、目くるめく観光名所を紹介しています。
スロバキア
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パノラマスクリーンの空撮映像
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ウルグアイ 本邦からみて地球の反対側にある南米の国。特産物がショーウィンドウのように並んでいます。
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ウルグアイ
ウクライナ 突如ロシアの軍事侵攻を受けてなお、徹底抗戦を続ける最中での博覧会参加。
戦闘・被害の状況が、戦地から逐一インターネット上で全世界に向け配信されてきました。
ウクライナの掲げるテーマは『NOT FOR SALE』。
ウクライナ グアテマラ
戦時下のウクライナを伝える
行列に並んで待ち、ブースに入るとバーコードリーダーが手渡されます。身近な商品等に見立てた青いオブジェクトのタグをそれで読み取ると、その小さな液晶画面に戦時下の市民の様子が克明に表示されます。
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“非売品”のタグを読み取ると…
棚に陳列されたオブジェクトが象徴するものを、それぞれ・一つ残らず、戦地からのメッセージとして受け取りました。
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黄と青の千羽鶴
彼の地に、一刻も早く、以前の平穏な暮らしが取り戻せますように。
グアテマラ 古代マヤ文明の遺跡で知られる中央アメリカの国。良く知られた銘柄のコーヒー生産地。職人技の伝統工芸と現代アート作品を並べ、手作りの未来をテーマにした展示。
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グアテマラ
サンマリノ イタリアの険しい山中に城塞を築き、自由と独立を守り続けた世界最古の共和国。標高739mのティターノ山からの眺望をのぞき窓で見せる趣向。1国1開催のF1グランプリが名門フェラーリのお膝元イタリアで2度開催されたのは、サンマリノのお陰様。
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サンマリノ
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国旗の紋章(城塞の3つの塔)
ガボン アフリカの赤道直下ギニア湾に面する熱帯雨林の国。13の国立公園に多くの野生動物が生息し、邦人の研究グループが長年霊長類の研究を行ってきました。
絶滅の危機にあるゴリラの保護と生息地を守る目的で、国際ゴリラ財団により9月24日は「世界ゴリラの日」と制定されたそう。
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ガボン(ゴリラの足跡)
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9月24日は「世界ゴリラの日」
クロアチア ブースを隈なく埋めるチューブに冷水(温水)を循環させ室温を現地の気温と同期させて、地中海気候・大陸性気候など気候の多様性を体験できるもの。ディスプレイに入場者の体温が赤外線モニターで映ります。
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クロアチア
12時30分コモンズ館 C を見終えて、イタリア館の待ち行列に並ぶ頃合いになりました。当初の計画は、13時から5時間待ちで18時イタリア館入館、19時から夜間空いているパビリオンをいくつか見て回ろうという算段。午後になり駆け込み来場者ひしめく会場内を、イタリア館近くの大屋根リングに向かいました。
大屋根リング下の人だかりの中に、イタリア館の入場待ち最後尾を見つけました。
「今何時間待ちですか?」
「...6時間から7時間くらいかかります。」
「上等!」
最後尾を示すプラカードは、通常『3時間待ち』『5時間待ち』と待ち時間の目安が記されています。その最後尾に並び始めれば、長く待っても入館は確実です。
ただし、パビリオン営業の閉め切り時刻(21時?)までに入館しなければならない都合上、予想待ち時間から遡って何時までに最後尾に着かないと、『受付終了』で並ばせてもらえません。『7時間待ち』(以上)なら、遅くとも午後2時です。
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イタリア館の入場“7時間待ち”最後尾 柱番号13
現在時刻12時48分、5時間待ちの目論見は外れましたが、持参したキャンプ用折り畳みチェアで、腰を据えて待ち構えます。
長時間の暇つぶしに本を2冊用意しましたが、無用でした。一緒に並ぶ見知らぬ者同士、一期一会でも気心が合えば世間話オンパレード。楽しいひとときになりました。老夫婦に話しかけてくれた若いアベックさん、ありがとう。
夕陽が大屋根リングを照らす
ようやくイタリア館前 柱番号09
イタリア館の大屋根リング真向いによしもと館の野外ステージがあって、夕刻にカラオケコンサートが始まりノリノリ大賑わいです。
つづら折りに重なったの待機列に『受付終了』のプラカードが見えました。1時間以上(?)後方に見える最後尾の方々、何時(まで)に並び(or 並べ)ましたか?
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『受付終了』の最後尾
すっかり日が暮れて、イタリア館の綺麗な夜景を見ました。
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イタリア館 夜景
20時27分、ようやくイタリア館の入口に到達しました。10分の入館待ちの間にアナウンスがあり、記念スタンプに並ぶ列が分けられました。スタンプなしの列が先に入館してエントランスホールからミニシアターへ誘導されます。
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イタリア館 入口 入館待ち
入館まで7時間50分待ちでした。列を分けるアナウンスを聞き漏らして入館すると、記念スタンプ台に並べません。要注意です。
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記念スタンプ
エントランスホールからミニシアターに向かう際に、ロードバイクのホイールが目に留まりました。イタリアデザイン賞の製品をいろいろ展示しています。YouTubeでイタリア館観覧動画をみると、この展示も入れ替わりの様です。
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イタリアデザイン賞の製品
ミニシアターのソファー席に着くと、すぐ上映が始まりました。
帆船の航海から複葉機の航空まで時代を遡り、近世から続く日本とイタリアの人の繋がりを紹介して…
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天正遣欧少年使節 伊東マンショ からの…
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ローマ~東京間飛行 アルトゥーロ中尉
中世のレオナルド ダ・ビンチが遺した科学技術の礎(発明)から、現代に続く高度な技術の発展を眺め…
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中世から現代の科学技術
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イタリアの世界遺産・観光名所
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数多くの世界遺産と観光名所を有するイタリアの州(地方)を並べ見せて…
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イタリアの世界遺産・観光名所
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イタリアの世界遺産・観光名所
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イタリアの至宝なる芸術と技術の粋が、目の前に現れます・・・という趣向。エモい演出です。
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イタリアの芸術
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上映が終わってスクリーンが開く
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大勢の入館者に混ざって、展示ホールの隅々まで見て回ります。
ミラノ・コルチナ2026五輪聖火
伊東マンショの肖像
感性が足りなくて、解説抜きには鑑賞できない近代アート作品(後で調べました)。
円環に並んだ心臓は、古の活動写真のコマ送りのよう。突起を生やした得体のしれない物体は、ウイルスに見えました。
『循環器系』(心臓の鼓動)
『pneumOS』(空気の質に反応する楽器)
イタリア芸術活動「未来派」の先駆者バッラが、未来派の代表・愛弟子ボッチョーニの早世を悼み『…の拳の力線』を制作したのだそう。先に展示されているボッチョーニ作『空間における連続性の唯一の形態』の力感あふれる彫刻作品の、“芯”に見える。
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『ボッチョーニの拳の力線』
イタリア館を一躍人気パビリオンに押し上げた『ファルネーゼのアトラス』。高さ2メートル、約2トンの重量物を“地震大国”日本に持ち込んだイタリアの度量が、まず素晴らしい。
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古代ローマ時代の大理石彫刻
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現存する最古の天球儀とか
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会期中に途絶えることのない・どこよりも長い待ち行列に、次々と新たな“本物”を取り寄せて、入館者の期待に応えて見せるイタリア館の“本気”。
『キリストの埋葬』
『キリストの復活』
天井を見上げると、ローマ~東京間の大飛行を成し遂げたアンサルドSVA9型機の(木製フレームの)復元模型があります。1920年偉業を成した実機は本邦に遺り、1945年空襲に遭い焼失したそう。1970年大阪万博でイタリア館に展示されたレプリカが、今も航空自衛隊浜松広報館(エアーパーク)で見られます。(2004年息子たちと一緒に家族旅行で見ました)
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アンサルドSVA9型機(復元模型)
持続可能な未来のエネルギー、地上に“太陽”を創る核融合実験施設の模型。近い将来、発電実用化に漕ぎ着けることを期待します。
透過液晶タッチパネルを自在に操作して、周回軌道の衛星から地表の様子を大スクリーンに映し出す展示。若い女性が二人、スマホの操作に似て相当面白いのか、なかなかその場を離れません。
核融合実験施設(1:13模型)
イタリア宇宙機関(ASI)の展示
ルネサンス期の油彩画『正義の旗』は、ウンブリア州のイベントに合わせ(イタリア国外初となる)展示が始まったもの。混みあう通路の奥に掲げられて、写真を撮るのが精一杯。
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『正義の旗』
『ファルネーゼのアトラス』と共に、注目を集めたレオナルド ダ・ビンチの手稿。期間を分け入れ替えて展示されています。混みあう中、順一列に並んで素早く写真に収めました。
ダ・ビンチの手稿 光の研究
建築デザインにも才を発揮
モーターファンなら見るだけで楽しいイタリアの名車、フェラーリとドゥカティ。エミリア・ロマーニャ州のイベントに合わせた1週間限定の展示。ブレンボの6ポッドクランプ(ブレーキ)、フェラーリのアクティブ制御ダンパー(サスペンション)、ピレリのランフラット・タイヤ(ホイール)は解説とともに個別展示されています。
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イタリアの名車 (1週間の限定展示)
(マウスオンでロールオーバー)
実用の産業マシンもイタリアの粋なデザイン。
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監視専用水中ドローン
水中ドローンも作業目的で機能別に自律航行・長時間中継・大深度潜航できるものがあるそう。うまく使えば、1937年赤道上を世界一周飛行中に南太平洋上で消息を絶ったアメリア・イアハートの飛行機が見つけられるかも…。
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階段を上がって展示場を後にする
屋上はイタリア庭園。館内の人いきれを抜け出て、夜風が心地よいです。
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イタリア館マスコット(1)
屋上から見る限り、近隣のパビリオンは営業を終え照明を下げています。
屋上庭園
蜜蜂の巣箱
暗がりでマスコット人形のフラッシュ撮影。背景が暗闇に隠れて、被写体がいい塩梅に写ります。
イタリア館マスコット(2)
イタリア館マスコット(3)
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イタリア館出口の近代美術
会期中に続々“本物”を取り寄せるイタリア館の本気、たっぷりと堪能しました。ごちそうさまでした。
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イタリア館で大阪・関西万博の締めくくり
21時30分イタリア館を出ました。8時間近く待ち行列を共に過ごしたアベックさんとは、ここでお別れの挨拶。人の流れは大きく東ゲートに向かっています。
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車いすのオブジェ
22時のクローズまであと少し。東ゲートに向かう帰り道は、会場内の通りが間もなく閉鎖する旨アナウンスがあり、大屋根リングに誘導されます。会場内通り沿いのトイレは既に清掃メンテナンスで閉鎖、東ゲートのトイレを利用とのこと。
大屋根リングの帰り道
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そぞろ歩きで出口に向かう
(マウスオンでロールオーバー)
夜道を照らすパビリオン
東ゲートの明かりを名残り惜しむ
本日の万歩計歩数は、1万7千歩。来場者数24万3千人。平均気温25.6℃、最高気温29℃。日中快適でした。
今回も前回に増して来場者でごった返していましたが、後半動きを抑えて疲れませんでした。
三度の大阪・関西万博、心置きなく楽しめました。