長らく使い続けてきたブラウン管テレビを買い換えます。
故障したのは1回きり、IC部品を無償交換修理した後は不具合もなく、アナログからデジタル放送の時代を迎えた後も、飽かず使い続けてきました。
とはいえ、長期使用製品安全表示制度の一品目たるブラウン管テレビ。09年に制度が始まる遥か前の02年製。不要不急で買い控えるのは、それなりに危うい。
定年退職と年金支給開始繰り延べが目前に迫って、消費マインドが消え去る前に、ここで贅沢しておきます。
15年間の御役御免
なにぶん旧式のテレビ、HDMI端子などありません。それでしか接続できない最新のテレビゲーム機とは無縁で…という“取り残され感”。
そんなこんなで、買い換える液晶テレビはゲームモードの映像に定評あるメーカーの機種になりました。
テレビの奥行きに時代の流れを感じる
液晶テレビの脚がテレビ台に収まることを確認して、29インチの重量級テレビを支えた丈夫なテレビ台は、そのまま流用します。43インチの液晶テレビを乗せて横幅がテレビ台からはみ出すところは、気にしない。
液晶テレビには転倒防止のための付属品があります。テレビ脚とテレビ台を繋ぎとめる2本のストラップ、程々に効果ありとみました。
でも、大きな地震に遭ったら?
防災フェスタなどで展示される起震車、地震の模擬体験ができます。最新のもので、既往の地震波を正確に再現できるものだと、横揺れに加え縦揺れまで体感できて、遊戯のつもりで搭乗すると、最大級の直下型の地震動にもみくちゃにされ、文字通り衝撃を受けます。
閑話休題
大きな揺れにも耐えるような強固な転倒防止の方法を考えてみます。
着想は、パソコンの液晶モニターのスタンド。液晶テレビの重量はテレビ脚で支えつつ、テレビ台に固定したスタンドで耐震補強するという方法。
液晶テレビの背面にVESA(映像機器標準協会)規格の壁掛け金具が取付けられることは確認していたので、耐震補強のための資材は安価に取り揃えられます。
壁掛けテレビで使った同じ金具をインターネットで注文し、木材その他は近くのホームセンターで適当なものを調達し、あとは日曜大工です。
木工 D.I.Y.
工作の要点は、スタンドを垂直に立てること。テレビ脚がテレビ台から浮かない高さに、壁掛け金具をスタンドに取付けること。
壁掛け金具はシンプルで強固ですが、嵌め合わせる金具の内側で(テレビと壁に)ネジ留めする構造です。そのためテレビとスタンドに金具を取り付けてから高さ合わせの微調整とはいかず、工作手順はややこしい。
なお、スタンド支柱と壁掛け金具、スタンドベースとテレビ台の間はクッション性の強固な両面テープを張り付けておきました。
テレビ台にテレビスタンドを立てる
スタンド完成まで気がかりだったのは、液晶テレビが自立した状態で本体背面(壁掛け金具の取付け面)が垂直になっているかどうか。
そんな気苦労もよそに、結果はオーライ。寸分の狂いもなく仕上がりました。
壁掛け金具の位置合わせがこの工作の“キモ”
過剰とも見える耐震補強ですが、安心感には代えがたい。
耐震補強で“ ドン!” とこい
液晶テレビ本体重量12kg、きちんと設計したわけでないので、本当に地震に耐えるかどうか、保障の限りではありません。